1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 6日目
何もなさすぎて記憶にない標津町〜羅臼町
朝起きたらめちゃくちゃ風が強かったです. でも,出発しないわけにはいかないので出発します.
何もないのに慣れすぎてこの辺の記憶はありません.
気温8℃の知床峠
北海道1周唯一の峠,知床峠は標高738mで距離は約16kmです. 登れるか不安でいっぱいでした.
羅臼の道の駅を大きく曲がり始めたところが知床峠始まりの合図です.
道はみるみる傾斜が激しくなり,あっという間にみんなに置いてかれました.
えっちらおっちらゆっくりと坂を登ります.時速5km~8kmくらいでした.
途中,有名な「熊の湯」もありましたが当然,寄れるはずもありませんでした.
ダンシングに変えたり,お尻の位置を変えたり,とにかく止まらない,足を着かないように進みました. この辺は熊もよく出るし,霧で何も見えないのでかなり怖かったです.
サイコンを見ながら,「あと...30mだ...」と思いながら登っていても最後の方は下りも混ざってくるので中々,標高738mに届いてくれません.
「知床峠め...登りきったら覚えてろよ...」という支離滅裂な思考を巡らせながら最後は登っていきました.
というわけで一回も足を着かずに登り切ることができました.
本来なら展望台からキレイな景色を望めるのですが,霧で何も見えませんでした. あと寒かったです.メンバーのガーミンには8℃って書いてありました. この記事を書いてる今の東京は29℃とかです.同じ日本なんでしょうか.
下りもあるよ知床峠
さて,何も見えないし追い打ちをかけるように雨が強くなってきました.
ここからは13km下りです. 「下りなら楽だろ」と普通ならそうなるのですが,今回は8℃の中冷え切った体で滑りやすい雨の中を下るのでこれはこれで登りとは別の辛さがあります.
この13kmもかなり長く感じました.
腹の中で暴れる蒙古タンメンを抑えつつ登った「天に続く道」
無事,知床峠を降りた頃には体は完全に冷え切ってました.
8月中旬とは思えないくらい体は寒さでガタガタ震えてました.
セブンイレブンで休憩を取り,体を温める為に蒙古タンメンと別のカップラーメンを買って食べました.
しかし,体が温まったのも束の間,すぐに寒くなりました.
雨は一向に収まる気配は見せずにビシャビシャになりながら斜里町に向かいました.
その途中で「天に続く道」というまるで天に登っていくかのようにまっすぐな道を見ることができるという場所にやってきました. しかし,そこに行くには100m程登る必要があります.
いつものようにみんなに置いてかれるのは別にいいのですが,それよりもさっき温まる為に食べた蒙古タンメンが腹の中で暴れだしました.貪欲に汁まで飲んだのが祟りました.
死にそうになりながら「天に続く道」に到着しました.
天気が悪いので微妙ですね.
最後は天に続く道を下って斜里町に到着しました.
強風の中のテント泊
今日は久しぶりのライダーハウスの予定でした.
クリオネというライダーハウスがツーリストの間で有名なのでここに泊まることにしてました.
しかし,いざ行ってみると,なんと満員で入れないと言われました.
テントを張るのは構わないと言われましたが,今日の天気予報では夜中は天気がめちゃくちゃ荒れるという予報だったのでなんとか建物の中で夜を過ごしたかったのですが...
どうにか廊下などで寝かせてもらえないか交渉しましたが,主人はダメの一点張りで取り合ってくれませんでした.
仕方ないので,テントを張ることにしました. とりあえずテントを張って,まずは近くの温泉に行きました.
お風呂は狭かったですが,温泉は温泉なのでとても気持ちよかったです.
戻ってからテントを強化することにしました. 各々の自転車を重りとしてテントにくくりつけ寝てる間にテントが飛んでいかないようにしました.
500km運んだワインとジンギスカン
ここのライダーハウスの良いところは1000円で宿泊できて更にジンギスカン食べ放題がついてくることです.
申し訳ないのですが,写真はないです... お腹一杯食べました.
そして,焼き肉を食べた後は3日前に池田のワイン城で買ったワインをついに開けるときがやってきました.
なぜ,このタイミングなのか.
それは,コルク抜きを持っていなかったからです...
ワインは500kmもの間私達と旅をしていました
知床峠や納沙布岬も共に行ってきました. さて,その苦楽を共にしたワインのお味は...
あまり覚えていません笑
というわけでいい感じに酔っ払いつつ,風に揺られながらテントの中で眠りにつきました.
走った距離
1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 5日目
地獄の納沙布岬
朝早く目覚めて最初の目的地は納沙布岬です.
片道約20kmで本土最東端なのでもちろん行き止まりです.
どんなに走っても先には進まないとわかっていてもこれは行かなきゃいけません.
そんなわけで向かいましたが...
自分が風に弱すぎて,あっという間にみんなに置いてかれました.
霧の中に巨大な建造物のシルエットがぼんやりと浮かんできて
「おっ,こんな辺境の地にビルでも建ってんのか」
と進みながらみてると,強風の中,超高速で回る風力発電の風車が現れました.
そんなことだろうと思ったよ.
風が強いことを再認識させる風車がいつまで経っても近づいてこないのも足を重くさせる原因でした...
アップダウンは続きます.
半分以上来たところで珸瑤瑁(ごようまい)と呼ばれる集落に入り,「日本最東端の〇〇」を掲げる店がちらほらと出てきます.
その中の「珸瑤瑁郵便局」は日本最東端の郵便局でここから自分にハガキを記念に送る人もいるらしいです.
そんなこんなで本土最東端の納沙布岬に到着しました.
といっても朝早く来たので開いてるお店もないので早々に撤退しました.
また,あの何もない道を戻るのかと思うと憂鬱です...
帰りの記憶はありません.
再びタイエーへ
根室市に戻ってきました. 先に進むためには昨日通った厚床まで戻る必要があります.
そうです,更に30km以上同じ道を戻るのです...
まずは根室の締めくくりとして昨日行ったタイエーでやきとり弁当を食べることにしました.
やはり,美味しかったです. 昨日とは違う味を食べました.
そういえば,根室はロシア人が多いのかすべての青看板にキリル文字が書いてあります.
再び厚床へ
また何もない国道44号線を戻ります. 雨も降っておりなかなか辛かったです.
しばらく無心で走ってようやく,厚床のセイコーマートに到着しました.
昨日,同じところでアイスを食べたとは思えないくらい体は冷え切っており,温かいお茶を買って飲みました.
そこで,別の大学の自転車ツーリンググループに出会いました.その人達は道外から来ており,2人だけでした.
少し話してから別れて自分達は標津町へ向かうため国道243号線,別れた人達は根室へ向かうために国道44号線へ行きました.
しばらく進んで分かれ道が出てきました.
本来の標津町の最短ルートでいこうとすると次のセイコーマートまで45kmあります.
さすがに補給に不安があったので,別海町と中標津町を経由して向かうことにしました.
別海町でネジが吹っ飛ぶ
何もなくて気が狂いそうでしたが,順調に進んでいたところでメンバーの一人のサイドバッグに異常が発生しました. サイドバッグを固定していたネジが吹っ飛んだらしいです. なんとか先には進めますが,長くはもたないだろうという感じでした.
別海町のセブンイレブンで休憩を取った後,中標津町に向かいました.
大都会中標津町
中標津町に到着しました. ネジが吹っ飛んだ人はホーマックにネジを探しに行きました.
他のメンバーは東武サウスヒルズという複合商業施設で休憩することにしました.
こんな大きいショッピングモールを見たのは久しぶりだったので密かにテンションが上がってました.
中にはフードコートがあり,宅配ではないタイプのピザハットも店を出していて珍しかったので,それを食べることにしました.
1時間以上休憩してみんな動きたくなさそうでした. しかし,今日は標津町まで行くと決めていたので体にムチを打って進むことにしました.
あと20kmなのでそこまで苦ではなかったです.道中何もないのはいつもどおりです.
入場拒否を食らう標津町
標津町に到着しました.今日はここが宿泊場所なので恒例の銭湯に行くことにしました.
駐車場に自転車に泊めようとしてたところ, 明らかに駐車場が空いているのに,中から番台さんらしき人がわざわざ駐車場に出てきて「今は満員なので他をあたってください」と門前払いされてしまいました...
しかし,近くにホテルに併設されている銭湯があったのでそちらを利用することにしました.
いいお湯でした!
今日の宿泊場所は近くのキャンプ場です.炊事場もあったので料理も作りました.
今日はトマト鍋でした.
走った距離
1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 4日目
祖母,現る
ライダーハウスで目覚めてまったり朝7時に出発しました.
今日は根室市に向かいます.
その途中,信号前で誰かが手を振っていました.
なんと,祖母でした.
メンバーに挨拶をしていろいろ激励してくれました.嬉しかったですが,ちょっと恥ずかしかったです.
釧路を抜けると釧路
昔,釧路町(現在の釧路市)が釧路区になる際に切り離して釧路村(現在の釧路町)にしたのが始まりらしいです.
〒088-0878 厚岸町ルークシュポール
厚岸町に入って記念すべき最初の地名は
ルークシュポール
です.
最初,「外国にワープしたのかな?」と思いましたがこれもアイヌ語らしいです.
ルパン三世とハーゲンダッツ
また,ハーゲンダッツに使われている牛乳の生産地でもあります.
群馬県に日本唯一のハーゲンダッツの工場があることはよく知られていますがこれはあまり良く知られていないように思えます.
気が狂いそうになるくらい何もないと思いきや
釧路町抜けてからずっと何もないです. ちょろっと厚岸町と浜中町に掠るくらいであとは草原しかないです.
そんな中走っていると後ろから走ってきたバイクの人が抜かしながら手を振ってくれました.
よく見ると昨日,ライダーハウスで一緒に話した人達でした. 一期一会の旅の中でこういった形で再会できるのはとても嬉しいですね.
また,車も何も来ない一本道を走っていて,後ろから車が抜いていったその瞬間,
自分達の列ぎりぎりを150kmくらいで走ってきた覆面パトカーがその車を取締に行きました.
その覆面パトカーの方がよっぽど危ない!!
さすがにメンバーの人が怒鳴ってその警察に注意しました.
厚床トラップ
根室市に入るやいなや,市街地に着きました.
「やった!根室市に着いた!!」
と思ったのも束の間,そこは厚床という地区で根室市のメインの市街地ではありませんでした.
地図を見てみると,まだ35kmくらいあります...
絶望と暑さに打ちひしがれながらセイコーマートでアイスを買って食べました.
ハセストは有名でもタイエーは知らない
親の顔より見た国道44号線を抜けていくと,根室半島の付け根にある「温根沼」という沼が出てきました. これを越えるとゴールは近いです.
市街地に入る手前に「タイエー」という根室限定のコンビニがあります.
なんと,ここには函館限定のコンビニにある名物「やきとり弁当」と似たようなものが置いてあります.
もちろん,それを買って店内のイートインコーナーで食べました.
タイエーのやきとり弁当は店の真ん中に厨房があり,やきとり弁当をオーダーするとその場で焼いて作ってくれるのが特徴的です.
焼き立ての温かいやきとり弁当をいつでも食べることができます.
また,タイエーは他のコンビニと違い,店内にベーカリーがあったり,炊飯器がおいてあり,自分でご飯を盛って購入することができます.
また,セイコーマートの商品も売ってます.
つい,ポイントカードも作っちゃいました.
このポイントカードはハセガワストアやセイコーマートでも使えます.
そして,これを書いている途中に気づきましたが,なんとタイエーのホームページができてました.
根室名物エスカロップ
バターライスにたけのこを混ぜて上にカツを乗せたメニューです.
一度,学校の給食に出て,それが美味しくて忘れられませんでした.
これは絶対食べたかったのでメンバーに無理を言って食べに来ました.
「喫茶どりあん」というエスカロップを置いているお店に行って食べました.
無事エスカロップにありつくことができました.今度は自分で作ってみたいですね.
お風呂に浸かりながら楽しめる根室美術館
今日の泊まる場所を決めた後は汗を流しに銭湯に行きます.これだけは日課です.
そして,いざお風呂に入るとびっくり,
お客さんの4〜5割は背中にお絵描きしている人達でした.
風呂に入りながらその人達の背中の絵を眺めていました.
蚊との戦い
風呂入ったあと泊まる場所に戻ると,蚊がすごかったです... 多勢に無勢でした.
明日は本土最東端,納沙布岬へ向かいます.
走った距離
1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 3日目
アマゾンタイム
雑魚寝しているライダーさん達の中で朝目覚めました.
昨日談笑していたライダーさん達と話しながら昨日パンクした人のスペアのタイヤをアマゾンで注文することにしました.
届くのが3日後くらいなので配送日にどの辺を走っているか予測して網走のローソンに届けることにしました. コンビニ配達というのはこういうことにも使えるのかと感心しました.
2日連続ジェラート
今日は池田町に向かいます.
北海道特有の延々と真っ直ぐで飽き飽きする道を進みました.
池田町に入るとまずはジェラートです.みんなジェラート大好きです. ハッピネスデーリィというアイスクリーム屋さんに入りました.
ここにはジェラート以外にもピザやソーセージなど自分の大好物がいっぱいありますが,みんなを待たせるわけにはいかないのでジェラートだけで我慢しました.
とても美味しかったです!
あこがれのワイン城
自分の強い要望でワイン城にも寄りました. 自分はワインが大好物でいつかワイン城にも来たかったので嬉しかったです.
ワインの試飲がしたかったのですが,ツーリング中は当然ワインなんか飲めるはずないです. 仕方ないのでぶどうジュースの試飲と記念に一本ワインを買ってワイン城を後にしました.
(まさか,この後飲む機会がなさすぎて500km程このワインを持ち運ぶことになるとは誰しも予想していなかった...)
工場見学とかもしたかったのに残念でした.次回絶対泊まりで来ようと心に誓いました(実際,大学卒業前に行きました.).
一人旅の高校生に出会う
池田町を抜けて,浦幌町のおっぱいの神様がいる乳神神社をスルーしつつ,釧路を目指していると,
前を走る自転車がいました. 挨拶すると,その人は釧路に帰りながらツーリングをしている人だったので一緒に走ることにしました. 話を聞いていくと,その人はなんと高専1年生でした. こんな若い内から一人でツーリングするのはさすがに驚きでした.釧路高専に通っているらしいです. 霧が続く中ずっと一緒に走って,白糠の道の駅で記念撮影してお別れしました.
ライダーハウスタイムアタック
今日は釧路のライダーハウスに泊まる予定でしたが,受付が18時ということに今更気づきました.白糠の道の駅を出た時点で17時前後だったので残り1時間以内にそのライダーハウスに到着する必要がありました.
残り17km程だったので昨日のネギトロ丼よりは楽ですが,余裕はないので急いで向かいました.
受付には無事間に合いました.ここのライダーハウスは宿泊料として2000円かかりますが,夕食付きなのでお得です.
いざ部屋に入ると,ツーリングのバッグがベタベタしていることに気づきました. 中を開けてみると,料理に使う油が染み出してきてました... 急いで,宿の主人に新聞紙をもらい,なんとか吸い取りました.
さて,北海道ツーリング界隈に有名なこのライダーハウス.一体何が有名かというと,
夕食に出てくる海鮮の豪華さです.
6種類程の刺し身と花咲蟹が1人1杯,牡蠣,クジラ肉が出てきます. これで2000円は安いです.
今日は夕食の卓には自分達以外にライダーさん3人がいました.ライダーさんは日本酒を楽しみながら食事を取っており気分が良くなってきた頃にこちらに話かけてきました.とても面白い人達でした.
釧路の祖母の家
釧路に祖母の家があり,母と弟が丁度お盆で帰省していたので,会いに行って来ました.他のメンバーは別行動で銭湯に行きました.
風呂に入れてくれたり洗濯してくれたりしました.
なによりも1年ぶりに祖母にあったので,内定の報告もしました.
昔の話やこれからどこに行くのかという話を1時間ほどして ライダーハウスに戻り眠りにつきました.
走った距離
1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 2日目
えりも町の人はみんな昆布干してた
朝起きて1時間で支度して出発しました.まずは様似町を通過して襟裳岬を目指します. 途中まで曇っていましたが,えりも町に入ったくらいで晴れてきました.
えりも町の人はどんな生活しているのか走りながらキョロキョロしてると,みんな昆布を干していました.
なんなら,昆布干している人以外見当たりません. おじいちゃんもおばあちゃんも若者もはてには子供までも昆布干していました.
無風の襟裳岬
えりも町を南下していくとそれまで平坦だった道がどんどん登りになってきつくなってきました. でも,周りに何もないおかげできれいな登りのカーブが見えました.
襟裳岬には結構な観光客が来ていました.
北海道最長トンネルは夏にして気温13度
襟裳岬を抜けた後は黄金道路という国道336号線に入りこの一帯はトンネル地獄です.その中には北海道最長トンネルである「えりも黄金トンネル」が待ち構えています.
その全長は4,941m
自分の現在の行動範囲近辺で例えると,大崎駅から渋谷駅までずっとトンネルの中ってことになりますね. このトンネルの中がとても寒いです.外はさすがに25℃前後ですが,トンネル内は
最低13℃になります.
夏の気温ではないですね(笑)
ちなみに広尾町市街地までの黄金道路の通過しなければならないトンネルは
トンネル名 | 全長 |
---|---|
フンコツトンネル | 125m |
白浜トンネル | 622m |
咲梅トンネル | 473m |
えりも黄金トンネル | 4,941m |
荒磯トンネル | 441m |
目黒トンネル | 1,876m |
新宝浜トンネル | 2,438m |
タニイソトンネル | 2,020m |
となっており,襟裳岬から336号線に合流する地点から広尾町のセイコーマートまで 31.4kmでその内の12.9kmがトンネル内となります.
広尾町市街地に入る前には「フンベの滝」という有名な滝を見ることができます.
ネギトロ丼チャレンジ
今日のお昼ご飯は25km先にある大樹町のネギトロ丼に決めていました.
しかし,昼のラストオーダーまで1時間ちょっとしかありませんでした. 大急ぎで休憩を終え,全力で何もない道をあの大荷物で巡航速度25km/hくらいで走りました.
今日一番で体力を消耗しましたがなんとかラストオーダーに間に合い,ネギトロ丼にありつくことができました.
中札内村のジェラート
ネギトロ丼で元気が出た後は帯広市に向かいます.出発して十数分でメンバーの一人がパンクしてしまいました.タイヤごといかれてしまったのでタイヤとチューブどちらも交換になって気の毒でした.
修理後に気を取り直して再出発 ここからは何もない&登り基調となり苦戦を強いられましたが,なんとか帯広市の手前にある中札内村に到着しました. 道の駅でジェラートを食べました. 単なるチーズ味のジェラートなら珍しくないですが,カマンベール味は珍しいです.味もしっかりカマンベールでした.
向かいにあるマックスバリュで豚汁の食材を買って残り12kmを走って 今日泊まるライダーハウスに到着しました.
初ライダーハウスはみんな暖かかった
今回泊まったライダーハウスは「大正カニの家」というところです. ライダーやサイクリストに無料で宿を提供している親切なライダーハウスです.
2日ぶりにモバイルバッテリーの充電ができたので一安心です. 今日は満室でしたが,どうやら自炊をするのは自分たちだけのようでした. 自炊中もライダーさん達が話しかけてくれました.
豚汁を作り終えて,メンバーみんなで外の炊事場で食べてると3人のライダーさんが近づいてきて,隣の縁日で買ってきてくれた焼き鳥とビールを自分達にくれました.すごく嬉しかったです.ライダーさん達と談笑をしながら楽しい夜を過ごすことができました.
走った距離
1年前のツーリングを振り返る 北海道1周ツーリング 1日目
北海道1周ツーリングから1年
2018年8月11日,学生時代最後の夏休みに大学のサイクリング部の人達と自転車で北海道1周しました. その思い出を懐かしむということでちょうど1年後の今日に記事を書くことにしました.
毎日,1年前の記事を更新する
これから最後の日本縦断から帰ってくるまでを毎日記事として投稿していきたいと思います.
スタート直前にメンバーの一人のハンドル壊れる
部室に朝7時に集合して出発の予定だったが,メンバーの一人のハンドルが不調で1時間ほど緊急メンテが入って出発が遅れてしまったが, ハンドルは無事直りなんとかDNSを免れた.
苫小牧でパンを食べる
手始めにひたすら国道36号線を50km走り,苫小牧の三ツ星というパン屋さんでメンバーの一人と合流した. パン美味しかった.
むかわ町の道の駅
苫小牧を抜けて厚真に入ると草原と火力発電所関連の施設以外何もなくなりました.
遮るものが何もなくて風が辛いずっと平坦な道をずっと行くと,むかわ町の道の駅に着きました. まだ,この頃はあんな大災害が起こるとは夢にも思いませんでした.
日高町で足攣る
むかわ町を抜けて走っていると,日高町当たりで足が攣った.普段の運動不足が祟った.みんなに待ってもらいメンバーの一人にストレッチを教えてもらいなんとか次の休憩まで走ることができました.これ以降は休憩中にこまめなストレッチを心がけたおかげで今回が最初で最後のこむら返りになりました.
静内で夜飯の材料を買う
今日はみんなでシチューを作るため,今日の最後の町である静内のマックスバリュで材料を買い込みました.
三石の道の駅で風呂入る
夜も更け始め,ゴール手前に三石の道の駅があるのでそこに併設されている「みついし昆布温泉 蔵三」に入りました. 温泉は180km走った体に染み渡りました.
無人駅で野宿してたら警察呼ばれる
今日はここで夕食を作りテントを貼り眠ることにしました.
出来上がった夕食を食べながら談笑しているとパトカーがサイレンを流しながら近づいてきました. そして駅前に泊まると2人程警察の方が降りてきて
警察「ちょっといいかな」
俺たち「は...はい」
警察「近所の人から通報があって来たんだけど」
ツーリング1日目にして終了か.
と思いきや, 「未成年の人,いないかチェックするから身分証明書見せて」 とのこと,うるさくて通報されたわけじゃないらしい. 明日,朝早く出てくなら大丈夫と言われ一安心した.
走った距離
【初参加】BRM720 鬼怒川 200km に参加した
この記事の概要
今回はブルベというものに初参加したのできっかけや前日準備や当日の流れ,帰宅するまでを書きます.
ブルベとは
ブルベ(Brevet)はフランス語で「認定」を意味します. 制限時間内に特定の距離を特定のルートで走り切ることでブルベを運営している団体から認定を受ける耐久サイクリングイベントです. 日本でブルベを運営している団体は「オダックス・ジャパン」という非営利団体です. オダックス・ジャパンがブルベについて書いているので詳しくはそちらを御覧ください. www.audax-japan.org
ブルベに参加したきっかけ
元々,ロングライドに興味があった
大学生までは北海道にいていろいろなところに走りに行ってた.
社会人になり研修で話した人がブルベ走っている人だった
大学生の頃からブルベには興味があったが,参加したことはなかった.今年,社会人になり実際に400kmのブルベを何回か走り抜いているという他社の人にと話す機会があった.そこでブルベへ興味が再燃して,4月に7月20日のブルベに申し込んだ.
参加したブルベ
自分が参加したブルベの概要
自分は温泉が大好きで一人でチャリを走らせて入りに行くくらい好きだったのでちょうどゴールが温泉であるBRM720にした. いろは坂を通る獲得標高が2,324mという普段なら避けるレベルの登りがあったが,「なんとかなるっしょ」くらいの気持ちで申し込んだ.
参加前日
当日の3日前まで全く準備していなかった. 当日2日前に10日前くらいに届いたブルベに関する郵送物などの確認を行った.注意事項やキューシートを印刷するように書かれていた. そこには宿泊施設のご案内と書かれていたが,よくよく考えたら自分はブルベだけ申し込んでおり,ゴールしたあとのことを考えるのを忘れていた.「これはやばい」と思い,楽天トラベルで手頃な旅館をポチった.
他にも正確なルートで走らなきゃいけないのにキューシートを見るための装備が全然整ってなかった.ガーミンなどの機器も持っていなければ,スマホを自転車に固定できるような台も持っていなかった.即決でガーミンを買うほどのお金を持ち合わせていなかったので,2,000円くらいのスマホ台をアマゾンでポチった.
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07P8TDYQC/
キューシートはルートラボにGPXデータがあったので,これをStravaにインポートして当日はStravaをスマホから起動してキューシート代わりにすることにした.GPXデータをStravaにインポートする方法はぐぐったら割とすぐでてきた.
ブルベは反射ベストの着用が義務付けられているのでカバンを背負って走ることができない. 必要最低限の装備をサドルバッグに入れて,着替えはカバンに詰め込んで郵送することにした.
問題はミニフロアポンプである.普段は背負っているカバンに入れて走るが,今回はそのカバンがないので,自転車にくくりつけようと考え自転車にミニフロアポンプを固定できる器具みたいなものを特に説明を見ずにアマゾンでポチった.
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B004BUC60C/
スマホ台とミニフロアポンプの固定具は出発前日に届いた.危なかった... 家に帰ってからポンプの固定具をポンプにつけようとするが径が合わない.固定具についているゴム製の固定フックを思い切り伸ばすが,ポンプの径が大きすぎて回らない.力いっぱいに引っ張ると,買ったばかりの固定具のゴムを引きちぎってしまい使い物にならなくなってしまった.
前にパンクしたチューブの亡骸が家にあったので,これを切って,ポンプと自転車のトップチューブに結ぶと結構がっちり固定されたのでこれで行くことにした,チューブ紐は北海道一周や日本縦断の荷造りにも多いに役立ったのでこいつのことは割と信頼している.
当日
〜スタート地点
7時半にスタートでスタート地点までは15kmくらいだった. 5時半に起床し,6時半に家を出た.北海道の感覚ならこれで間に合うのだが,東京は信号が多すぎて全く進まない. 6kmを残しスタートまで15分を切っていた.DNSが頭をよぎった. 結局,10分遅れでスタート地点に到着するとスタッフ以外誰もいなかった. スタッフの方々は優しく,ブルベカードにサインしてスタートを見送ってくれた. まずはDNSにならなくてよかった.
〜通過チェック1 道の駅さかい
Stravaに入れたGPXもいい感じに見れてしばらく走っていると,ブルベの参加者がいたので挨拶した. 途中まで一緒に走っていたが,自分が油断して道を間違え速攻ではぐれた.
通過チェック1はスタートから55kmの地点にあるが,俺がクソ雑魚すぎて休憩なしで行けず, 5km手前のコンビニで休んでパン買って食べた.
休んだあとに無事通過チェック1である茨城県の「道の駅さかい」に到着した. 到着しても誰もいなかった.参考時間最遅の10分前くらいというギリギリだからか. 完走後の証拠になる看板の写真を一枚撮って,次のチェックポイントに向かう.
〜PC1 ファミリーマート藤岡町店
ひたすら利根川沿いを走る.土曜日なのにサイクリストもランナーも全然いない. 途中から渡瀬川に分岐し,その川からも離れていき,草むらの中を走る感じになっていった.
膝が痛みだしてきた.最近,自転車の乗り方が変わってしまったのか,50km以上走ると膝が痛みだすようになってきた. 辛い中走っていると,道がなくなり砂利道になった.しかし,キューシートにはこのまままっすぐ進むように書いてある. 本当にこっちで合ってるのか疑心暗鬼になりながら1km程ある砂利道を恐る恐る進んだ.
無事,県道にぶち当たってPC1であるファミリーマートに到着した.いつの間にか栃木県に入っていた. 最遅参考時間の10分前くらいだったがお腹が減って死にそうだったのでパンとそばを買って食べることにした. 店員さんがレシートをくれなかったのを店を出てから気づいた. 完走後の証明に必要なので慌てて戻り,レシートをもらった.出発してからじゃなくてよかった.
急いでそばとパンを食べて出発した.このとき既に参考時間から15分くらい遅れていた.
〜PC2 ローソン日光東照宮前店?
お腹が苦しいのと蒸し暑さで死にそうになりながら進む. 意志が弱すぎて15km進んだ頃にまたコンビニに寄って今度はお水とアイスを買って摂取した. 体感温度が下がったところでまた出発したが15km進んだところでまた水とアイスを買いにコンビニへ寄った.
膝もだんだん痛くなってきた. 日光市入る手前くらいから登り基調になってきた.膝に追い打ちがかかる. ふくらはぎやももも攣り始めていた.コンビニに寄ってふくらはぎやももを伸ばすストレッチをしたりした.
ここらで雨も降ってきて完全に心が折れかけていた.
ずっと国道を走っていたが,途中から国道を外れ何もない道になった.人も車も通らない一本道をひたすら一人で走っていた.登りがどんどんきつくなってきたのでダンシングしようと足に力を入れた瞬間,ふくらはぎに鋭い痛みが走った. 右足のふくらはぎが完全に攣ってしまった.車も人もいない田舎道で一人で悶え苦しみ虚しくなった.
時速5kmくらいで坂を登り,なんとかPC2まで残り4kmくらいまで来たところで参考時間を過ぎた. ここでDNFを決意した.
PC2のあるコンビニとは違う道を行き,街を出る手前のコンビニでファミチキを買って食べながらDNFの連絡をした.
〜ゴール地点
今回のブルベはいろは坂を登って下るという回り道をすることで200kmとしている為,この周り道をしなければ残り14kmくらいでゴールである鬼怒川温泉に到着する.
私はDNFをしたが,鬼怒川温泉に宿をとって荷物も郵送しているので残り14kmを頑張って走ることにした.
土砂降りの中登り基調の坂を登る. すると,反射ベストを着た他のブルベ参加者にどんどん遭遇するようになってきた. 自分がいろは坂の分ショートカットしたのでいろは坂を既に降りてきていた強い人達に追いついてしまっていた. 「お疲れ様です」と声をかけられたが,DNFしているので複雑な気持ちになりながら挨拶を返した. さすが,10時間位でゴール手前まで来てる人達なだけあって,あっという間に抜かれて見えなくなった.
自分は自分のペースで坂を登り,どうにかして鬼怒川温泉駅に到着した. あたりは既に真っ暗で人も全然いなかった.
写真を撮っていると,ブルベ参加者の人がやってきた. すでにゴールしてこれから電車に乗って東京に帰る人だった.200km走って日帰りは自分には到底できないなと思いながら見ていた.
駅周辺を探索していると足湯があった.せっかく温泉に来たので足の疲れを癒やす為に入ることにした.
入っていると,輪行袋を持った他の参加者が入ってきたので話しかけた. 俺「いやー,疲れましたね」
相手「ほんと,特にいろは坂はやばかったですね」
俺「...」 いろは坂は登っていないのだ
DNFしたことを告げた. その人は10時間くらいでクリアしていたので本当に速い人だと思うが蔑まれることもなく励まされた. ブルベはレースではないし,各々が自分のペースで走り切ることがメインの競技なので,誰が誰を下に見るとかそういう雰囲気は結局,最初から最後までなかった.
これから電車で帰るらしいのでそれを見送って自分も足湯を出て,旅館に向かった.
鬼怒川温泉を堪能する
今回はホテル大滝という旅館に泊まることにした. とりあえず,自転車を入り口近くに停めてフロントでチェックインした. 自転車は旅館の入り口の中に置くことを許可してもらった.
結果的に言えば,ホテル自体は大満足だった.
- 1部屋10畳一人6300円
- 繁忙期から外れ人も少なく快適
- ボードゲームや本,DVDプレイヤーも貸し出していた
- 温泉も建て替えたばかりできれいでひのきのいい香り
とりあえず,汗で汚い体を部屋のシャワーでキレイにしてフロントの人に聞いたおすすめの定食屋さんに行った. 今回は「佃政」というお店に行った.ハンバーグが美味しいらしい. ハンバーグを頼んだあとにメニューを見てると,「湯波刺し」という珍しいメニューがあった. 調べると栃木県の日光市は「湯波」が有名らしい.「湯葉」といえば,京都だが日光も有名で区別して「湯波」と表記するらしい.
それなら,湯波を頼めばよかったと少し後悔した. その後,何気なく日本酒もメニューを見てみると,自分が大好物の「鳳凰美田」があった. 「鳳凰美田」は栃木県の小林酒造で作っている日本酒であることにそこで初めて気づいた. 大後悔した.
「湯波刺し」をつまみに「鳳凰美田」をやりたかった...
しかし,お金もかかるし,今日は我慢してハンバーグだけ食べることにした. ちなみにハンバーグもふわふわでジューシーでとても美味しかったです.
ご飯を食べたあとはコンビニで500ml缶のアサヒィ↓スゥパァ↑ドゥルァァァァイ↓とつまみを買って帰った. この後はメインの風呂だ.
風呂は離れにあって一度外に出る必要がある. 足場が悪くてスリッパで移動する必要があるのでそこは少しマイナスポイントだった.
しかし,去年建て替えたばかりだけのこともあって脱衣所も風呂場も檜のとてもいい香りがした. 風呂の種類は少ないが,柵がない全面に開けた露天風呂もあって最高だった. 内風呂も吹き抜けからおしゃれな照明が吊るしてあってとてもいい雰囲気だった.
大満足で風呂から上がり部屋でビール飲んで就寝した. ロングライドの後のビールが一番うまい.
帰宅日
鬼怒川温泉を堪能する(2日目)
今日は昨日食べられなかった湯波を食べてから帰ると決めていた.
しかし,湯波を置いてある店が開くのが10時なのでまだ時間が2時間程余っていた. とりあえず,朝風呂に入った.昨日真っ暗で見えなかった露天からの景色と貸切状態の風呂を楽しんだ.
10時にチェックアウトして湯波が置いてある店前の「杉ん子」という定食屋に入った. ここには毎日15色限定の「湯波丼」というものがあるらしい. ご飯に湯波をかけてその上にあんかけやきのこを乗せた丼らしい. 限定という言葉に弱く,それを頼んだ.
初めて湯波を食べたが,あれは食感を味わうものなのだろうか.湯波自体に味はあまりなかったが食感がとろとろで大豆の風味をほんのりと感じた.丼自体は美味しかった.
完食後,昨日の湯波刺しが忘れられず,結局追加で湯波刺しと目に付いた地ビールを頼んで散財してしまった.
どれも美味しかった.店入ってから出るまで誰も来なかったので店のおばちゃんとずっと話しながらご飯食べてた.
店を出て隣のお土産屋で会社へのお土産を買って,お酒が入ってしまったので駅まで自転車を押していった. 駅前に猿と人がいて何やら芸の準備をしていたが,自転車を分解しなければならなかったので猿の芸に湧く歓声を背にして輪行の準備をしていた. 乗り換えを極力したくなかったので特急券を買ってそれで浅草まで乗って乗り換えて無事家まで帰った.